幼稚園の朝って、親にとってはなかなか忙しいです。
起こして、顔を洗って、朝ごはん。
制服に着替えて、靴下を履いて、髪の毛を整えて、決まった時間までに送り出す。
私にも、理想の朝のお支度はありました。
7時に起きる。
顔を洗う。
朝ごはんをきちんと食べる。
制服に着替えて、髪の毛を整える。
そして余裕を持って出発。
できれば、毎朝そうしてほしい。
でも同時に、
4歳や5歳の子が、毎朝そんなに都合よく動くわけないよねー
とも思っていました。
だから私は、お嬢が幼稚園だった頃、
「早くしなさい」
を、できるだけ言わないようにしていました。
その代わり、朝のお支度をちょっとゲームにしていました。
今日は、その頃の話です。
※この記事は、幼稚園時代のわが家の経験談です。子育ての正解を書くつもりはありません。子どもの性格や家族構成によって、合う方法は全然違うと思っています。「こんな家もあったんだな」くらいで読んでもらえたらうれしいです。
まずは、お嬢をご紹介
うちのお嬢は、幼稚園が大好きな子でした。
「幼稚園に行きたくない」
とぐずることは、ほとんどありませんでした。
ちょっと咳が出るくらいなら、休みたいとも言わない。
結局あとから熱が出て、私がお迎えに行くこともちらほらありました。
だから、お嬢にとって幼稚園へ行く朝そのものが、わりと楽しみだったのかもしれません。
そして、かわいいものやおしゃれが好き。
白い靴下は長さだけ決まっていたので、
今日はレースがついている方。
いや、こっち。
やっぱりこっち。
毎朝、小さなこだわりがあります。
髪型にも注文が入ります。
「今日はツインテール!」
このあたりは、あとでたっぷり出てきます。
その前に、当時のわが家のこと
朝のお支度の話に入る前に、当時のわが家で私が決めていたことを少しだけ。
スマホは、子どもひとりでは見せない。
見る時は、私も一緒に時間を決めて見る。
遊ぶ時は、できるだけ目の届くところで。
食事は、一緒に「いただきます」をして、一緒に「ごちそうさま」をする。
1歳くらいまでのお昼寝は、私も一緒に寝ていました。
お嬢が寝た。
よし、今のうちに掃除!
……ではありません。
お嬢が寝た。
よし、私も寝よう。
でした。
オットにも、
「お嬢がお昼寝する時は私も寝るよ」
と伝えていました。
多少、家が散らかっていてもいい。
気になるなら自分で掃除してほしい。
「無理!」
と言われたら、
「じゃあ、お嬢を見てて!私が掃除するから!」
です。
私ひとりで家事も育児も全部回す、ということはしませんでした。
ちなみに、お昼寝は1歳を過ぎた頃からほとんどさせなくなりました。
お昼寝をすると、夜いつまでも起きていたからです。
※これは、お嬢の当時の生活リズムを見ながら、わが家でそうしていたという話です。お昼寝が必要な時間や時期は、その子によって違うと思います。
こういう「わが家ではこうする」という線をある程度決めていたことも、朝に少し余裕を持てた理由だったのかもしれません。
朝は「ままー! うわぁーん!」から始まる
さてさて、お嬢の朝です。
爽やかな笑顔で、
「ママ、おはよう♪」
なんて起きてきません。
「ままー! うわぁーん!」 3分の2は号泣スタートです。
パパでは基本的にダメ。
そばにいてもダメ。
ママじゃないとダメ。
なんでパパはダメなんだろう?
私なりに考えたことがあります。
うちのオットは力が強い。
手も大きくて、ごつごつしています。
お嬢にはちょっと痛かったんじゃないかな。
その点、ママの手はぷにぷに。だっこ大好き・・・
たぶん、こちらの方が落ち着いたんだと思います。
これは完全に、うちの場合ですが。
まず抱っこして、
「おはよー! いっぱい寝た?」
それでも機嫌が直らない時は、一緒に寝ていたぬいぐるみに登場してもらいます。
「じゃあ今日は、パンダさんに聞いてみようかな」
私がパンダさんの耳元で、コソコソ話を始めます。
これが、お嬢は気になる。
ママとパンダさん、何を話してるんだ?
泣きながらも、だんだんこちらに耳を傾けてきます。
そこで、
「パンダさん、今日のお嬢は大きなお口をあけて寝てたよ! だってー」
とか。
その場で適当に話を作ります。
ほんの2、3分。
でも、その2、3分で気持ちが切り替わることが多かったです。
まずはリビングへ
機嫌が戻ってきたら、一緒にリビングへ。
顔を洗って、まずはお口をゆすぐ。
朝ごはんを食べたあとに歯みがきです。
ちなみに仕上げみがきはかなり長くしていて、小学校2年生くらいまで、私の膝に頭を乗せて磨いていました。
そして朝ごはんが終わったら。
いよいよ、お着替えです。
お着替えは、ほぼ毎朝ファッションショー
制服なんだから、着るものは決まっている。
……と思うでしょう?
そんな簡単な話ではありません😅
白い靴下は長さだけ決まっていたので、
今日はこのレース。
やっぱりこっち。
こっちの方がかわいい。
選びます。
スカートをはいて、ブラウスを着て。
全部着たら、鏡でチェック。
本人が満足したところで、
「今日はツインテール!」
と、髪型の注文が入ります。
朝のお支度というより、
毎朝、小さなファッションショー。
だったら、そこも楽しめばいいかなと思っていました。
だから私は、幼稚園バスの待ち合わせまで1時間以上の余裕を取っていました。
早く終わらせるためではなく、
お嬢が納得して次へ進める時間を取るためです。
ボタンは、ママとお嬢で半分こ
もちろん、最初から何でも自分でできたわけではありません。
ブラウスのボタンもそうです。
一番上は私。
次はお嬢。
次は私。
その次は、またお嬢。
ひとつできたら、
ハイタッチ。
またひとつできたら、
ハイタッチ。
全部私がやってしまえば早いです。
全部自分でやらせたら、今度は時間がかかって嫌になるかもしれない。
だったら半分こ。
少しずつ、
「ここまでは自分でできる」
を増やしていきました。
今振り返ると、
早くしてほしいところほど、最初は一番時間をかけていた気がします。
靴下は、メトロノームゲーム
靴下を履く時によく使っていたのが、メトロノームです。
曲は、ルロイ・アンダーソンの「シンコペイテッド・クロック」。
これが、うちにはちょうどよかったんです。
最初の2小節で準備。
次の2小節で片足分。
まだ靴下を履くことに慣れていない頃は、メトロノームのテンポを落として、ゆっくり。
できるようになってきたら、お嬢の様子を見ながら少しずつテンポアップ。
「早く履いて!」
ではなく、
「今日はこの速さでできるかな?」
です。
昨日より少し速くできた。
今日はここまでできた。
ゲームにすると、本人も結構その気になります。
私は急がせたかったというより、
できるようになるまでの時間を、遊びに変えていたのかもしれません。
そして最後に待っているラスボス
お着替えが終わった。
髪の毛もできた。
さあ、ここからがラスボスです。
帽子をかぶる。
リュックを背負う。
水筒をかける。
そして最後に、靴を履く。
ここまで全部できて、
「ママ、できた!」
で、ラスボス撃破。
当時の靴は、マジックテープでした。
もちろん、靴も自分で履きます。
でも、小さい子って右と左を間違えますよね。
そこで、靴の中にシールを貼っていました。
左右を正しく置くと、シールがちゃんと合う。
自分で確認して、
足を入れて、
最後にマジックテープを留める。
そこまでできたら、
「ママ、できた!」
「いえーい!」
ハイタッチ。
ここまでが、朝のお支度です。
ラスボスを倒したら、小さなハート
ラスボスを倒した時には、小さなご褒美も用意していました。
折り紙で折った、小さなハートです。
本当に、それだけ。
でも、このハートには続きがあります。
4つ集めると、クローバーになります。
クローバーを、またいくつも集める。
ある程度たまったら、だいたい1か月に一度くらいのお絵描きタイム。
色とりどりのハートやクローバーを画用紙に貼って、そこから好きな絵を作ります。
お嬢は、この時間をとても楽しみにしていました。
今日は何色のハート。
あとひとつでクローバー。
クローバーがまた増えた。
朝のお支度で増えた「できた」が、その場で消えてしまわず、少しずつ次の遊びにつながっていく。
そんな感じでした。
※「ご褒美」と書いていますが、お菓子やおもちゃをあげるというより、「できた」が次の遊びにつながる仕組みとして使っていました。
ハートには、おうちもありました
折り紙のハートには、専用の箱も作っていました。
材料はお菓子の箱です。それを組みあわせてつくりました。
半分くらいに切って、上の山になっている部分を使いました。
そこに底板をつけて、子どもでも上からポンッとハートを入れやすくする。
それから、できるだけホコリが入りにくい形にする。
立派な箱ではありません。
たかだかお菓子の箱です。
でも、お嬢にはちゃんと、
ハートを入れるおうち。
ラスボスを倒して、
ハイタッチして、
今日のハートをもらう。
そして、自分で箱に入れる。
少しずつ色が増えていくのも、楽しかったんだと思います。
幼稚園の先生にも、かなり助けてもらいました
お嬢は幼稚園が大好きだったので、
「行きたくない」
ということはほとんどありませんでした。
でも私は、
もし、幼稚園へ行くのが嫌になったらどうしよう?
と考えたことはありました。
もし制服を着たくないと言ったら?
幼稚園の先生は、
制服は持って、パジャマでもお気に入りの洋服でもいいから来てください
と言っていました。
もしバスに乗りたくないと言ったら?
「じゃあ、バスに乗りたくないって言いに行こう」
と言いながら、制服を持って一緒にバス停まで来てください。
もし、「今日は〇〇ちゃんに会いたくない」と言ったら?
「じゃあ、お花を探しに幼稚園へ行こう」
と言ってみてください。
その幼稚園からの言葉が安心材料となって、朝のお支度は余裕が持てたと思います。
私は、本当にいい幼稚園に恵まれたと思っています。
子ども主体。
でも、何でも好きにさせるという意味ではありません。
何ができるのか。
何がまだ苦手なのか。
どうしたらできそうなのか。
一緒に考える。
そして、
できたら一緒に喜んであげてください。
ハイタッチしてあげてください。
先生からそう言われていました。
私は、その部分をかなり忠実に守っていた気がします。
幼稚園の3年間くらいは、子どもの気持ちを優先したかった
今振り返ると、幼稚園の3年間くらいは、かなりお嬢の気持ちを優先していたと思います。
時間がかかるところには、最初から時間を取る。
本人が満足するまでやってみる。
できたら一緒に喜ぶ。
もちろん、わが家が一人っ子だったからできた部分もあります。
兄弟が2人、3人いたら、同じようにはできなかったと思います。
私自身は長女です。下に6学年下の弟がいます。
「お姉ちゃんなんだから」
と言われるのが、子どもながらにしんどかった記憶があります。
幼稚園の先生からも、兄弟がいる家庭には、
下の子にばかり手をかけるのではなく、お兄ちゃん、お姉ちゃんが帰ってきたら、上の子を見てあげてください
という話がありました。
下の子とは、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいない時間に遊べる。
だから帰ってきたら、今度は上の子の番。
同じ方法は使えなくても、
「今、この子に何が必要なんだろう」
を考えることはできるのかなと思います。
親の「ちゃんと」は、子どもには通用しない
これは、お嬢を産む前から思っていました。
親には、親なりの「ちゃんと」があります。
ちゃんと起きて。
ちゃんと食べて。
ちゃんと着替えて。
ちゃんと時間を守って。
でも、その「ちゃんと」は、子どもにはそのまま通用しない。
何より、自分が子どもの頃、親の言うことをそんなに素直に聞いていたかと考えたら、
たぶん全然聞いていません。
走りたい時には走る。
食べたくない時には泣く。
やりたくない時には、やらない。
そんな子でした。
だから、お嬢を産む時から、
私の子どもなんだから、親の思いどおりになんて動かないだろう
という諦めのようなものはありました。私が出来ていないから無理!(笑
今思うとそれがあったから、比較的力を抜けたのかもしれません。
もちろんバスの時間のように、どうしても待ってくれないものもあります。
急いでもらわなくちゃいけない時もある。
だから私は、
どうすれば早く動かせるか
ではなく、
お嬢なら、どうしたら動きやすいかな
を考えていました。
メトロノームだったり。
ハイタッチだったり。
ファッションショーだったり。
ラスボスだったり。
全部、お嬢の性格を見ながら、わが家なりにやってみたことです。
早くしてほしいことほど、最初は時間をかけた
今回、昔のことを思い出しながら書いていて、改めて気づいたことがあります。
私は、
早くしてほしいことほど、最初は時間をかけていたんだな
と。
ボタンを自分で留められるようになってほしいなら、ボタンに時間を使う。
靴下を自分で履いてほしいなら、靴下に時間を使う。
靴を自分で履いてほしいなら、最初からその時間を取っておく。
髪型を自分で決めたいなら、鏡を見る時間も取る。
大人がやれば、たぶん全部早い。
でも、それだと本人の
「できた!」
は、なかなか増えないんですよね。
ハイタッチして。
ハートをひとつ増やして。
また明日。
振り返ってみると、朝からずいぶん遊んでいます😅
でも、お嬢にとって朝のお支度が、
「幼稚園へ行くためにやらなくちゃいけないこと」
ではなく、
「今日も楽しい一日が始まる時間」
になっていたのなら、それでよかったのかなと思っています。
次回は、お食事編
幼稚園時代のお嬢との暮らし。
朝のお支度以外にも、わが家なりにいろいろやっていました。
次回は、お食事編を書いてみようと思います。
一緒に「いただきます」をして、
一緒に「ごちそうさま」をする。
食べたくないものがある時は、どうしていたのか。
食事の時間を、私はどう考えていたのか。
また、思い出しながら書いてみます。
たぶんこちらも、少し変わったことをやっています😅
みなさんのおうちでは、どうでしたか?
これは、あくまでわが家のお話です。
「うちの子には合わないな」
「男の子だったら全然違うよ」
「兄弟がいたら、そんな時間ないよー」
いろいろあると思います。
それでいいと思っています。
みなさんは、子どもの頃の朝のお支度で覚えていることはありますか?
あるいは、お子さんとの朝に、
「うちはこんなことやってたよ」
というものがあったら、聞いてみたいです。
同じように、昔の子育てを思い出したり、今まさに子どもとの毎日を過ごしている方と、ゆるくお話できたらうれしいです。













こんなに子供さんの気持ちを汲み取った子育てなんて娘さん♡お幸せですね✨のあさん素敵なお母さんですね✨尊敬です😊✨🍀
毎朝早くしてと子どもに言ってしまっているので、とても参考にさせてもらいました😊
確かにゲームのようにしてあげると、子どもって動いてくれますよね!
子どもに早くしてと出来るだけ言わず、子どもの気分をのせて、動いてくれる方法を実践してみます🙌🙌