「何でもやります」と言っていた私が、派遣登録で知ったこと
初めての登録会、スキルチェック、今ならわかる希望条件の伝え方
こんにちは!Noaです。
前回は、正社員、派遣、パート、業務委託の違いについて書きました。
どの働き方が一番いいかではなく、
今の自分に合うかどうかで見る。
私はその見方を大事にしたいと思っています。
今回はその中でも派遣会社に登録するってどういうことなのか、私の経験も交えて書いてみます。
私が初めて登録した派遣会社
私が人生で初めて登録した派遣会社は、
富士ゼロックスキャリアネットという、今はもうない富士ゼロックス系の派遣会社でした。
今のように、ネットで求人を見て応募する時代ではありません。
当時の転職情報は「とらばーゆ」や「DODA」などの転職マガジンが中心でした。
派遣会社に登録したいと思ったら、
「無料登録会」に出向いて、
スキルチェックや面談を受けるのが主流でした。
しかも交通費は出ません。
行ったからといって仕事が決まる保証はない。
でも、行かなければ何も始まらない。
そんな感じでした。
スキルチェックと面談
その頃は、Excelよりロータス1-2-3。
Wordより一太郎。いや、ExcelやWordはまだなかったかも。MS-DOSの時代。
Photoshopも2.0のような時代です。
スキルチェックでは、
日本語入力、数字入力、アルファベット入力のスピードを見られました。
それから、簡単な一般常識のテストもあったと思います。
その結果を踏まえて、面談で
「これまでどんな仕事をしてきたのか」
「これからどんな仕事をしたいのか」
「どんなことができるのか」
を話しました。
ただそのときの私は、自分がどこまで通用するのかもよくわかっていませんでした。
派遣会社がどんな人材を求めているのかもわからない。
ネットで口コミを調べることもできない。
求人サイトで条件を比較することもできない。
だから、自分の経験をどう見られるのかもわからないまま、登録会に行っていました。
派遣登録までの私の職歴
派遣会社に登録するまでの私の職歴は、今思うといろいろでした。
某石油会社の電算室でオペレーター。
COBOL系のSEやテスト。
美容業界の会社での給与計算、売上計算事務、エステ営業カウンセラー。
ひとつの道をまっすぐ進んできたというより、
そのときそのときで、やりたいこと、できることをしながら働いてきた感じです。
面談でも正直に話しました。
自分が何ができるのか、はっきりとはわからない。
もらった仕事は何でもする。
私のような人間を使ってくれるなら、どこでも。
当時の私は、
「選ぶ」というより「使ってもらえるならありがたい」
という気持ちのほうが強かったです。
派遣を選んだ理由、それは過労・・・
私が派遣社員の道を選んだ理由のひとつは、
その前に働いていた美容業界の会社でかなり無理をしたことでした。
残業の雨嵐でした。
1か月に300時間近く働くような状況が3か月ほど続き、ぶっ倒れました。
しかも、残業代がきちんと出るわけでもない。
働いても働いても、その分がちゃんと返ってこない。
その理不尽さが、私はすごく嫌でした。
だから、派遣という働き方には納得できる部分がありました。
時給で働く。
働いた分は支払われる。
契約の範囲がある。
もちろん、派遣にも不安定さや難しさはあります。
でもそのときの私にとっては、
「やった分はちゃんと支払われる」
ということが、大きな安心材料でした。
登録できることと、仕事がくることは別
派遣会社としては、いろいろなタイプの人材を登録しておきたいものです。
なのでスキルチェックと面談を受ければ、登録自体はできることが多いです。
ただし、登録できることと仕事がすぐに紹介されることは別です。
当時は今のようにネットで求人情報を見て、自分から応募することがほとんどできませんでした。
登録したあとはひたすら派遣会社の営業さんから連絡がくるのを待つ日々です。
無職ですぐに働ける人のほうが、早く探してもらいやすいこともあります。
登録したからすぐ仕事が決まる、というわけではない。
よほどのキャリアがあれば別です。
ここは今も知っておいたほうがいいと思います。
登録後に受けた教育と、最初の仕事
富士ゼロックスキャリアネットでは、登録後に教育もありました。
J-STARと呼ばれるワークステーションで、
プロパティの使い方やワープロの使い方などを、
2週間みっちり教わりました。
私が富士ゼロックス系の派遣会社を選んだ理由は、
メーカーのグループ会社だったからです。
大手からの仕事があるんじゃないか。
きちんとした仕事を紹介してもらえるんじゃないか。
そんな期待がありました。
最初に紹介された仕事は、出張が多すぎてお断りしました。
2社目に紹介されたのが、某巨大メーカーのショールームでの仕事でした。
印刷システム、主に製版に関わる機械のデモンストレーション。
購入企業様への事前教育。販売店への新入社員研修の講師。
毎日目まぐるしく過ぎていきました。楽しく、でも辛い日々でもありました。
そのあたりはまた後日。
自分の担当機種が販売終了になったタイミングで契約を満了し、
次のステップに行こうと思いました。
その次に向かったのが、インターネットの世界でした。
今の派遣登録は、かなり細かい
昔の派遣登録は登録会に行って、スキルチェックを受けて、
面談で話す流れが中心でした。
でも今は、かなり違います。
今の派遣登録は、ネット上でかなり細かく情報を入力していくことが多いです。
これまでの職歴。
どんな業界で働いてきたのか。
どんな職種を経験したのか。
どんな仕事内容だったのか。
ここも、ただ「事務をしていました」では終わりません。
事務職といっても、
一般事務、営業事務、経理事務、医療事務、学校事務、秘書、総務、人事など、かなり細かく分かれています。
スキルについても同じです。
「パソコンが使えます」だけではなく、
Excelはどこまでできるのか。
グラフは作れるのか。
ピボットテーブルは使えるのか。
どの関数なら使えるのか。
そういうことを細かく登録していきます。
正直、ちょっと面倒です。でも、この細かさには意味があります。
登録内容は、仕事紹介の材料になる
派遣会社に仕事を依頼する企業は、ただ「誰か来てください」と言うわけではありません。
たとえば、
・いくらくらいの時給が出せるか
・どんなスキルが必要か
・週何日働ける人がいいか
・残業はあるか
・車通勤はできるか
・いつから来てほしいか
こういう条件を派遣会社に伝えます。
派遣会社はその条件に合いそうな人を探します。
よって登録内容はただのプロフィールではありません。
求人に応募したときに、その仕事に合っているかどうかを
見るための材料になります。
言い方を変えると、登録内容がふるいにもなります。
なので適当に書かないほうがいいです(笑
できることを小さく書きすぎると、
本当は応募できる仕事に引っかからないかもしれません。
逆に、できないことをできると書いてしまうと働き始めてから苦しくなります。
派遣契約をしたあとで、
「このスキルがあると思っていたけれど、実際にはなかった」
「できると思っていたけれど、現場で求められるレベルとは違った」
となると、1か月で終了になることもあります。
派遣登録では、盛りすぎない。
でも、小さく書きすぎない。
ここが大事だと思います。
希望条件は、わがままではなく情報
派遣登録で大事なのは、スキルだけではありません。希望条件も大事です。
通勤時間。
勤務時間。
残業の有無。
週に何日働きたいか。
出張はできるか。
車通勤は必要か。
どんな職場なら続けやすいか。
こういうことも最初に伝えておいたほうがいいです。
もちろん、希望を全部通せるとは限りません。
でも最初に伝えておかないと、派遣会社側も判断できません。
希望条件は、わがままではなく情報です。
「これは絶対に外せない」
「これはできれば希望」
「これは相談できる」
この3つに分けて考えると、伝えやすくなります。
当時の私は、
「何でもやります」
「使ってもらえるならどこでも」
という気持ちが強かったです。それで道が開けた部分もあります。
でも今振り返ると、自分が無理をしすぎないための条件も、
もう少し言葉にしてよかったのかもしれません。
「何でも大丈夫です」は、実は難しい
仕事を紹介してもらいたいと思うと、つい
「何でも大丈夫です」
「どこでも行けます」
「特に希望はありません」
と言いたくなることがあります。私もかなりそのタイプでした。
でもこれは、実は派遣会社にとっても判断しにくい伝え方です。
それに、自分でも気づかないうちに無理をしてしまうことがあります。
本当は残業が続くと体調を崩しやすい。
本当は出張が多い仕事は難しい。
本当は静かな環境のほうが合っている。
そういうことを曖昧にしたまま進めると、
働き始めてからしんどくなることがあります。
だから希望条件は、最初から少し具体的にしておいたほうがいいです。
完璧な自己分析はいりません。
自分は何が苦手なのか。
どこまでなら頑張れるのか。
何があると続けやすいのか。
このあたりを少し考えておくだけでも、登録のときに話しやすくなります。
担当営業さんとはどう関わるのか
派遣で働くときには、派遣会社の担当営業さんやコーディネーターさんと関わることがあります。
仕事を紹介してくれる人。
職場見学の日程を調整してくれる人。
働き始めてから相談に乗ってくれる人。
会社によって呼び方や役割は少し違いますが、
派遣先との間に入ってくれる存在です。
ただ、ここも相性があります。
丁寧に話を聞いてくれる人もいれば、
少し急かすように話を進める人もいます。
大事なのは、全部を相手任せにしないことです。
気になることは聞いていい。
不安なことは伝えていい。
条件が合わないと思ったら断っていい。
私も、最初に紹介された仕事は出張が多すぎてお断りしました。
登録したばかりだと、
「断ったら次を紹介してもらえないんじゃないか」
と思うかもしれません。
でも、条件が合わない仕事を無理に引き受けても、結局続けるのが難しくなります。
断るときは、
「出張が多い仕事は今の自分には難しいです」
「通勤時間はこの範囲で探したいです」
「残業が多い仕事は避けたいです」
というように、理由を伝えると次につながりやすいと思います。
今日のまとめ
派遣会社に登録するというのは、すぐに働くことを決める場ではなく、
自分の経験や希望を伝えて、仕事紹介につなげる入口です。
昔は登録会に出向いて、スキルチェックや面談を受ける形が主流でした。
今はネット上で、職歴やスキルをかなり細かく登録することが多いです。
登録内容は、求人に応募したときのマッチングやふるい分けの材料になります。
だからこそ、できないことをできると書かない。
でも、できることを小さく書きすぎない。
希望条件も同じです。
「絶対に外せないこと」
「できれば希望したいこと」
「相談できること」
に分けて考えると、伝えやすくなります。
派遣で働くかどうかを考えるときも、
大事なのは「派遣がいいか悪いか」ではなく、
今の自分に合う条件で働けるかどうかだと思っています。
次回は、実際に仕事を紹介されたあとに出てくる
「職場見学」や「契約前に確認しておきたいこと」について書いてみようと思います。




